練馬区、板橋区、北区の美術館一覧です。美術館ごとに概要や所蔵品の特徴、おすすめポイントなどを紹介。美術館巡りにお役立てください。
都心近くにもかかわらず公園や庭園が多く豊かな緑あふれる街。世界で最初の絵本美術館として開館したいわさきちひろ絵本美術館や、20種類・32体の彫刻群が設置された「練馬区立美術の森緑地」を併設する練馬区立美術館がある。
子供達の何気ない仕草や表情などを描いた絵本画家いわさきちひろ。内藤廣設計によるこの美術館は、ちひろが最後の22年間を過ごし、絵を描きつづけた場所に建設され、ちひろ愛用のソファに座って絵が観られる展示室、より忠実に復元されたアトリエやちひろの愛した草花が咲く「ちひろの庭」など、ちひろの思い出があふれている。
日本の近・現代作家の作品を主に所蔵し、斬新な視点・切り口の企画展を開催している。開かれた美術館を目指し、ギャラリーや創作室の貸し出しや、美術講座、ワークショップなどの普及活動も盛んに行っている。隣接する「練馬区立美術の森緑地」には天然芝を敷きつめた園内に20種類・32体のファンタジーな彫刻群が設置されている。
屋敷森に囲まれた静かな佇まいの一角に位置する美術館。日本画、陶芸、版画を軸として、日本画家の森田りえ子や木村圭吾、陶芸家の田村耕一、版画家 井上員男の全長76にも及ぶ「平家物語」の屏風作品などを収蔵。敷地内には、そば処や陶芸教室も併設している。
日本大学江古田校舎にあり、芸術学部創設以来収集してきた資料の保管、展示、調査・研究を行っている。幕末明治期から近・現代の写真資料、フィルムや撮影機などの映画資料、版画、絵画、工芸、彫刻などの美術資料、歌舞伎衣裳などの演劇関係資料を、年に10回程度企画展で公開している他、卒業制作展も開催。
その他の文化施設
東映アニメーションミュージアム(東京都練馬区東大泉)
東映アニメーションがこれまでに製作した作品や、関連資料、アニメーション作品の製作過程などを紹介する入館料無料の施設。
自然や公園が豊富で、区内に100カ所もの商店街があり「住みやすい」と言われる街。毎年恒例の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が開催される板橋区立美術館ある。
江戸狩野派を中心とした近世絵画、大正から昭和前期の前衛美術、区内ゆかりの作家などの作品を中心に収集。「江戸文化」「池袋モンパルナス」に焦点をあてた企画展や「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」などの展示・紹介を通して、広く親しまれる美術館をめざしている。
1973(昭和48)年に開館した日本初の書道専門美術館。平安時代の書家 藤原定信、寛永の三筆と称する近衛信尹・本阿弥光悦・松花堂昭乗さらに良寛などの古筆、近代書道名家作品、現代書道代表作家の作品およそ5,000点を収蔵し、書をテーマにした多彩な展覧会を開催。また、筆塚があり毎年11月に筆供養を行っている。
明治14年に和洋裁縫伝習所として始まった、東京家政大学板橋キャンパス内にある博物館。常設展では、明治から昭和の間に製作され国の重要有形民族文化材に指定された裁縫雛形の展示や、学園の歴史や創設者を紹介している。企画展では、衣服をテーマに多彩な企画展を開催。
昭和25年、旧王子製紙(株)の収蔵資料をベースに、日本の洋紙発祥の地である東京北区王子に設立。紙に関する古今東西の資料を幅広く収集、保存、展示している紙をテーマとする世界有数の紙専門博物館。企画展も随時開催している。
その他の文化施設
旧古河庭園、旧古河邸 大谷美術館(東京都北区西ヶ原)
旧古河邸は、古河財閥の古河虎之助男爵の邸宅として、大正時代に洋館と西洋庭園はジョサイア・コンドルが設計した。そして旧古河庭園は、日本庭園は京都の庭師・小川治兵衛が作庭し完成した。戦後、国有財産となり、東京都が国から無償で借り受け都立庭園として一般公開しバラの名所として親しまれている。また洋館は公益財団法人 大谷美術館が管理し、内部の公開などを行なっている。
渋沢史料館(東京都北区西ケ原)
実業家渋沢栄一の資料館。 国の重要文化財、晩香廬と青淵文庫も公開。
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