西洋画、日本画、絵本、版画、浮世絵など特定のコレクションに重点を置いた専門美術館の中から、おすすめの東京(日本)唯一の専門美術館をご紹介。個人が長い年月をかけ蒐集したコレクションが基になっているものもあり重要な作品も多く見られます。
印象派の絵画およびロダンの彫刻を中心とするフランス美術コレクション(松方コレクション)を母体とした西洋の美術作品専門の美術館。中世末期から20世紀初頭の名画や彫刻など世界各国の美術品を所蔵。また約4,500点を数える版画(2022年4月現在)も所蔵している。世界遺産に登録されたル・コルビュジエ設計の建物も見どころの一つ。
画家と直接交流を深めながら作品を蒐集し開館した、近代・現代日本画専門の美術館。竹内栖鳳「班猫」 速水御舟「炎舞」「名樹散椿」 椿椿山「久能山真景図」の重要文化財指定の名品、御舟の作品と素描のコレクション、 奥村土牛の「鳴門」 をはじめとする戦後の院展出品作の代表作群は必見。
実業家 太田清藏が蒐集した約12,000点を含めた約15,000点を収蔵する浮世絵専門の美術館。喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重などの代表作はもちろん浮世絵の歴史を網羅的に辿れるような内容、肉筆画と版画の優品を数多く所有など浮世絵の個人コレクションとしては世界有数の規模と言える。毎月展示作品を入れ替えながら多彩なテーマの企画展を開催している。
緑豊かな芹ヶ谷公園の一角にある、国内外の版画作品をコレクションする世界でも数少ない版画専門の美術館。
多様な版画の企画展と、収蔵品による観覧無料のミニ企画展を開催。工房やアトリエが一般にも開放され、版画制作を行える。
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緑豊かな芹ヶ谷公園の一角に建ち、木版、銅板、リトグラフ、版画など国内外の版画作品をコレクションする世界でも数少ない版画専門の美術館。 多様な版画の企画展と、収蔵品による観覧無料のミニ企画展を開催。工房やアトリエが一般にも開放され、版画制作を行える。
1977年9月に開館したいわさきちひろの作品と世界の絵本を紹介する絵本専門の美術館。子供達の何気ない仕草や表情などを描いた絵本画家いわさきちひろ。内藤廣設計によるこの美術館は、ちひろが最後の22年間を過ごし、絵を描きつづけた場所に建設され、ちひろ愛用のソファに座って絵が観られる展示室、より忠実に復元されたアトリエやちひろの愛した草花が咲く「ちひろの庭」など、ちひろの思い出があふれている。
写真の誕生から現代に至るまでの国内外のすぐれた写真作品約3万3000点(H28年3月時点)を収蔵している。また昔の幻燈機から現代の映像表現まで、映像の過去・現在・未来にふれる資料など、 写真と映像に関する専門美術館。
所蔵映画フィルム数約8万本を所蔵する、東京国立近代美術館フィルムセンターが、2018年4月1日に独立し、6館目の国立美術館となった。 明治期には映画館、昭和初期には日活本社が建っていた場所に、1952年国立近代美術館の映画部門として開設。 国内外の映画フィルムや、ポスター、映写機など映画関連の貴重な資料を所蔵し、所蔵フィルムの上映や映画に関する企画展示を行っている。
伊万里焼・鍋島焼の名品が揃い、日本のみならず世界的にも評価の高い古陶磁専門美術館。古陶磁器7000有余点 古書画4000有余点を収蔵(平成13年10月現在)。年に数回館蔵品によるテーマ展示を常時開催している。
西アジア、エジプト地域を中心に古代オリエントに関する資料を収集、展示する博物館。旧石器時代からサーサーン朝時代までの資料約5,000点、及びシリア出土品を多数収蔵する。館蔵品展では出土品をはじめ、考古、美術、歴史等の幅広い資料を展示し、年に2回特別展も開催している。
日本及び外国切手約35万種、ステーショナリー類約15,000枚、切手関連の書籍・カタログ約13,000冊、切手関連の雑誌・オークション誌約2,000タイトルを所蔵する世界でも珍しい郵便切手の専門博物館。3ヵ月ごとにテーマを決めて企画展を開催するほか、手ぶらで参加できる「体験!切手はり絵」などのワークショップも開催。
アジア全域の歴史と文化に関する東洋学の研究図書館として、1924年に設立された東洋文庫に併設されたミュージアム。国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊を所蔵。モリソンコレクションを収めたモリソン書庫、国宝・重要文化財と最高級の浮世絵の名品を展示する岩崎文庫、企画展を行うディスカバリールームなどで構成されている。
澤乃井小澤酒造が、収集家・岡崎智予のコレクションを一括継承し、更に新規の収蔵品を加えて開館。江戸から昭和までの櫛とかんざしを中心に、紅板、はこせこ、かつら、矢立等4000点の中から、季節に合わせて約400点を常設展示している。
休館中:~当面の間