上村松園(うえむらしょうえん・1875~1949)は京都の商家に生まれる。女性の心と眼でとらえた気品ある女性像を描き近代芸術としての美人画を完成させた女流日本画家。1948年、女性として初めての文化勲章を受章している。代表作に「焔」「序の舞」「待月」「花がたみ」などがある。
上村松園に出会えるおすすめ美術館
所蔵作品/砧 他18点
「砧(きぬた)」は、夫の帰りを待ちわび思いのほどを託して奥方が砧を打つという能の「砧」を題材とした作品。
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美術館概要:近代・現代日本画専門の美術館。竹内栖鳳「班猫」 速水御舟「炎舞」「名樹散椿」 椿椿山「久能山真景図」の重要文化財指定の名品、御舟の作品と素描のコレクション、 奥村土牛の「鳴門」 をはじめとする戦後の院展出品作の代表作群は必見。
所蔵作品/序の舞(重要文化財)他
「序の舞」は女性から見た理想の女性像を描いた作品。上村松園の代表作であり、重要文化財に指定されている。
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美術館概要:東京芸術大学美術学部構内にある美術館。収蔵品は国宝・重要文化財32点を含む約2万8千件に及び、絵画、版画、彫刻、工芸品、建築、美術資料など多岐に渡る。コレクションの展覧会において、その一部が公開される。
所蔵作品/焔
「焔(ほのお)」は、源氏物語に登場する嫉妬に狂う六条御息所の生霊をモティーフにして描いた作品。
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美術館概要:明治5年に開館した日本で最初の博物館。日本を中心にした東洋のさまざまな国や文化の美術作品、歴史資料、考古遺物などを収蔵。その数は11万件以上に及ぶ。主に所蔵品と寄託品で構成される総合文化展(常設展)の他、年5回程度特別展を開催している。
所蔵作品/楊貴妃、花がたみ 他
楊貴妃」は中国の絶世の美女楊貴妃を描いた作品で、二曲一隻の屏風になっている。「花がたみ」は世阿弥作とされる謡曲「花形見(花筐)」を題材にした作品。
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美術館概要:京都の風俗、歴史、謡曲の物語などをテーマに、気品のある格調高い女性像を描いた女流日本画家・上村松園と 松篁、淳之三代にわたる作品、草稿、写生など美術資料などの収集と保管、展示。 展示替えは年6回程、毎回三人の作品をテーマ別に展示。
所蔵作品/娘深雪、待月 他
「娘深雪」は浄瑠璃「朝顔日記」のヒロイン深雪を描いたもので松園の大正期を代表する名作。「待月」は欄干に寄りかかる若妻を描いた作品で、気品ある女性像を理想とする松園芸術の昭和期の傑作である。
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美術館概要:横山大観の出世作「無我・紅葉」などをはじめとする近代日本画の数々と、 北大路魯山人、河井寛次郎などの陶芸、平櫛田中の木彫刻、蒔絵、童画などの展示と 、四季折々の表情を醸し出す13000坪の日本庭園を鑑賞できる美術館。
その他の上村松園の作品を所蔵する美術館
日本の名品に出会える美術館