葛飾北斎(かつしかほくさい・1760~1849)は現在の東京都墨田区に生まれる。数え19歳で浮世絵師、勝川春章に入門し春朗の名で絵師となる。向上心と好奇心に富む北斎はおよそ90歳で没するまで、
あらゆるジャンルに挑戦し膨大な数の作品を残した。代表作に 『冨嶽三十六景』 や『北斎漫画』 さらに肉筆画の名品も残している。
【 肉筆画を所蔵する美術館 】
● 鯉図 | 群馬県立近代美術館 (群馬県) |
● 井出の玉川 | 千葉市美術館 (千葉県) |
● 春秋美人図 双幅 | 出光美術館(東京都) |
palette「春秋美人図 双幅」は、春と秋、ふたつの季節の美人を描き分ける趣向の双幅掛物 | |
● 隅田川両岸景色図巻 他 |
すみだ北斎美術館 (東京都) |
palette葛飾北斎が誕生から90年近くを過ごした地に建つ美術館。「隅田川両岸景色図巻」は海外に流失し約100年ぶりに再発見された幻の絵巻。 | |
● 夏粧美人図 | 東京藝術大学 大学美術館 (東京都) |
● 獅子図 | 東京国立博物館 (東京都) |
● 見立三番叟、雨中の虎 | 太田記念美術館 (東京都) |
palette「雨中の虎」は、首が長く、足先も太めで、本物とはかけ離れている虎であるが、迫力が感じられる。また、2005年にフランス国立ギメ東洋美術館が所蔵する「龍図」と対幅であることが発見された。 | |
● 西瓜図 | 皇居三の丸尚蔵館 (東京都) |
● 萩の玉川図 | 板橋区立美術館 (東京都) |
● 酔余美人図 ※寄託品 |
鎌倉国宝館 (神奈川県) |
● ニ美人図 ※重文 | MOA美術館(静岡県) |
palette「ニ美人図(重要文化財)」は、立姿の花魁(おいらん)に坐姿の女芸者を配した構図。北斎四十歳代の作品で、北斎画歴前半期の代表的な美人画。 | |
● 鬼図 | 佐野美術館(静岡県) |
● 祭屋台天井絵 他 | 北斎館(長野県) |
palette小布施は北斎が豪農商 高井鴻山の招きで逗留し作品を描いた場所。「男浪図」「女浪図」と「龍図」「鳳凰図」の天井絵をはめこんだ2基の祭屋台や絶筆と言われる「富士越龍」などの肉筆作品を所蔵。 | |
● 夜鷹図 | 細見美術館(京都府) |
● 潮干狩図 | 大阪市立美術館 (大阪府) |
● 巌頭鵜図 ※重文 | 林原美術館(岡山県) |
palette「巌頭鵜図(重要文化財)」は、海辺の巌頭に毅立つ鵜の姿を描いており、北斎が60代から70代の頃の作品 | |
● 赤壁の曹操図 | 葛飾北斎美術館 (島根県) |
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