北海道の美術館一覧です。彫刻の屋外展示、雪がテーマ、ヴェネツィアガラスなど北海道ならではの美術館・博物館も。美術館巡りにお役立てください。
札幌出身の彫刻家、本郷新のブロンズや木彫等の作品約100点を中心に常設展示。 別館の本郷新記念館では、彫刻原型、油絵、デッサン、版画等の作品の他、制作道具、生活用品、 図書や本郷新がコレクションした他の作家の作品を紹介している。
札幌芸術の森は、主にロダンに始まる近・現代の彫刻史をたどることのできる作品を 収集、展示する札幌芸術の森美術館と、74点の彫刻作品を屋外に常設展示する野外美術館 彫刻家 佐藤忠良による家族や子どもをモチーフにした彫刻、素描を所蔵、展示する 佐藤忠良記念子どもアトリエ、その他各種芸術施設が点在する複合芸術文化施設。
明治以降の北海道の美術作品や、国内外の近代以後の作品、特にガラス工芸、 パスキンを中心とするエコール・ド・パリの作品などを収集、展示。 国内及び海外のすぐれた作品によるユニークな展覧会を企画している。
大正から昭和初期の日本近代洋画史に鮮やかな光彩を放った札幌出身の画家・三岸好太郎の 生涯にわたる代表的作品を展示する所蔵品展を中心に、 彼の芸術をさまざまな角度からとらえた特別展を開催している個人作家美術館。
写実的な風景画を旨とし、冬の北海道の風景を描いた作品に代表される日本画家 関口雄揮の記念館。スケッチ類を含む約3000点のコレクションから、テーマを設定して常時40点ほどを展示している。札幌郊外の豊かな自然に囲まれた敷地に建ち、落ち着いた館内でゆっくり鑑賞できる。
北海道大学の構内にある入館無料の博物館で、130年以上前の札幌農学校時代から収集、保存、研究されてきた約300万点の学術標本を収蔵している。常設展示では札幌農学校以来の大学の歴史や、現在の姿の紹介をはじめ、五感をつかった体験ができる「感じる展示室」、医学、考古遺物、生物、鉱物・岩石など様々な標本を公開する「収蔵標本の世界」などがあり、他に企画展も開催している。
北海道陶芸の基礎を築いた小森忍が指導・制作した作品を時代別、地域別に紹介する「小森忍記念室」。 北海道で現在活動中の窯の作品を展示する「北のやきもの展示室」 北海道の赤れんがに関する「れんが資料展示室」がある。
その他の文化施設
札幌市資料館(北海道札幌市中央区)
大正15年に札幌控訴院として建てられた建物を活用した入館無料の資料館で、建物は令和2年に国の重要文化財に指定されている。館内には控訴院時代の法廷を復元した「刑事法廷展示室」、「まちの歴史展示室」と札幌国際芸術祭に関する資料を展示する「SIAFラウンジ」、「一コマ漫画」で多くの国民に愛された漫画家おおば比呂司の記念室などがある。
野外博物館 北海道開拓の村(北海道札幌市厚別区)
明治から昭和初期にかけて建てられた北海道各地の建造物を移築復元・再現した野外博物館で、開拓時代の人たちの生活を体感的に理解することができる。また、明治時代末期の北海道周辺を舞台とした漫画「ゴールデンカムイ」(作者 野田サトル)の 聖地の一つとなっている。
サッポロビール博物館(北海道札幌市東区)
北海道開拓事業として札幌で始まったビールづくりの歴史を時代ごとに資料で紹介する施設。展示スペースを自由に見学できる無料のツアーと、ガイド付きでさらに復刻ビールの試飲ができる有料のツアーが用意されている。
札幌オリンピックミュージアム(北海道札幌市中央区)
1972年の冬季オリンピック札幌大会の舞台となった、宮の森の大倉山ジャンプ競技場内にある施設。オリンピックの精神や、札幌オリンピックを主にした冬季五輪の歴史を展示と体験で紹介している。館内には時代とともに進化する競技用具や、出場選手が実際に使った競技用具などの展示コーナーや、スキージャンプやクロスカントリー、ボブスレーなどの競技を体験できるコーナーがある。
アイヌ文化交流センター(サッポロピリカコタン)(札札幌市南区)
アイヌ語で「札幌の美しい村」という意味の「サッポロピリカコタン」は、豊かな自然と大地に囲まれた、小金湯温泉に隣接する体験型のアイヌ文化施設。 北の大地に先住し、独自文化を育んできたアイヌ民族の生活や歴史・文化を学べる展示室には、伝統衣服や民具などが約300点展示されており、展示品に触れたり、衣裳体験などもできる。また、屋外には家屋や倉を再現した「歴史の里」や、精米用具や池を再現した「自然の里」などもある。
ギャラリー大通美術館(札幌市中央区)
絵画・書道・写真などの作品展示のほか、各種催しにも利用できる多目的ホール。
美唄市出身で国際的に活躍する彫刻家 安田侃の作品を展示する野外彫刻美術館。閉校となった小学校跡地を中心にして、木造校舎をギャラリーに、屋外には大理石やブロンズ等の作品を配置。約7万m²の敷地に丘や森が広がり、四季折々の自然と彫刻とが調和する野外美術館となっている。
イタリアの古都ヴェネツィアの、豊かで潤いのある文化を紹介する美術館。 18世紀頃の宮殿の部屋を再現し、四季ごとの貴族の優雅な生活様式や、 様々なヴェネツィアガラスの作品を紹介。 貴族のドレスで記念撮影が出来るコーナーやカフェもある。
小樽出身の風景画家、中村善策の作品を紹介する「中村善策記念ホール」や、 北海道洋画家の基礎づくりに大きな役割を果たした長谷川昇、国松登、一原有徳など、 小樽ゆかりの美術家の作品を常設展示。小樽美術界の歴史を物語る写真も展示している。
小樽市が指定する歴史的建造物の旧高橋倉庫と旧荒田商会を利用し、19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾っていたステンドグラスを展示。館内は少し暗めではあるが室内の壁一面に飾られれたステンドグラスは荘厳な美しさがある。
出身地倶知安町で制作活動を続ける洋画家、小川原脩の美術館。羊蹄山に面した小高い丘の上に建つ。 60歳を越えてから訪れたチベット中国、インドで創作への新境地を開拓した作品等を展示。企画展も開催。
北海道共和町出身のの洋画家・西村計雄の美術館。渡仏前の北海道の風景をテーマにした作品から渡仏後の抽象的な作品など油彩画作品約5,300点のほか、素描や愛用の品などの資料を所蔵し、年に4本程度のテーマ展示を開催している。 西村計雄は、戦後パリを拠点に活躍し、やわらかな色彩と、たおやかな線が特徴の作品で「東洋と西洋の美を融合した」として高く評価された。
有島武郎の「生まれ出づる悩み」のモデル画家であり、 漁師を経て北海道画壇を代表する作家の一人となった木田金次郎。 生涯描き続けた出身地である岩内の自然をテーマにした作品を展示している。
いわない高原ホテル敷地内に3つのミュージアムとコンサートホールを備える荒井記念美術館内にある。青年時代の傑作「貧しい食事」から晩年の「エロチカ」まで、ピカソの版画267点を所蔵し、常時40点余を厳選したものを展示。
いわない高原ホテル敷地内に3つのミュージアムとコンサートホールを備える荒井記念美術館内にある。 北海道共和町出身の洋画家・西村計雄の作品を展示する美術館。西村計雄は1951年に渡仏した際にピカソの画商カーンワイラーと出会い、パリを中心にヨーロッパ各地で個展を開催。しなやかな線や色彩が特徴的で「西洋と東洋の美を融合した」として高い評価を得た。
昭和60年に苫小牧市博物館として開館した施設に、美術館を併設し2013年に複合施設としてリニューアルオープン。 企画展示室では複合施設の特徴を生かした特別展・企画展を開催。 常設展示では苫小牧の自然や歴史、考古、アイヌに関する資料を収蔵、展示。
その他
大正ガラス館(北海道小樽市)
明治39年に建てられた建物を改装し、小樽で製作された手作硝子を展示販売。吹きガラスでとんぼ玉などを製作体験できる工房も隣接している。
道南地域に係わりの深い作家たちの作品の展示をはじめ、中国・朝鮮などの東洋美術や 日本を代表する書家・金子鴎亭の鴎亭記念室、カリグラフィーやタイポグラフィ-に大別される 文字と現代における美術作品などテーマごとに展示している。
道内の自然を題材にした木版画家の阿部貞夫、水彩画家の佐藤進、木彫家の砂澤ビッキ、 クラフトデザインの丹野則雄など北海道や旭川にゆかりのある作家の作品や 木彫、木工芸など木の造形作家の作品を展示。
北海道内では珍しい日本画の個人美術館。北海道の厳しい自然に惹かれた作家が、 1987年に道内取材の拠点として、上富良野町にアトリエを構えたのが始まり。 北海道を描いた作品を鑑賞できる。十勝岳連峰を望めるレストラン、資料室がある。
オホーツクを描き続けた網走出身の画家・居串佳一常設展示をはじめ、郷土作家とその周辺作家たちの油彩画、 水彩画、版画、素描、日本画、彫刻、工芸作品と幅広く収集・展示している。 前庭には本郷新や佐藤忠良などの有名彫刻家のブロンズ像も。
からくりおもちゃ・あやつりおもちゃ・くるみ割り人形など世界40カ国の木のおもちゃの展示館と、 北海道のこびと伝説「コロポックル」を題材にした、藤城清治のコロポックル影絵美術館。
昭和33年に創刊し、昭和58年に終刊となった山の文芸誌「アルプ」が、語り残したものを次の世代までも伝えたいとの願いから作られた美術館。「アルプ」ゆかりの作家たちの彫刻、造形、絵画、ガラス工芸などの常設展示と企画展を開催している。
平成4年に釧路市生涯学習センターのオープンと同時に設けられたアートギャラリーが、平成12年4月に「釧路市立美術館」と名称を変更した。大小2つの展示室があり、国内外の優れた作品を紹介する特別展や、所蔵作品を中心とするコレクション展を開催。他に陶芸や木工などの体験講座を開催。
神田日勝、能勢眞美、矢柳剛など十勝、釧路、根室、網走の道東ゆかりの作家の作品、 近現代の版画やポスターを中心としたプリントアート、 農村風景・風俗を主題とした西洋の美術作品を収集展示。
洋画の斉藤斎と日本画の藤井範子の作品を中心に、洋画、日本画、掛け軸、 彫刻、書などの「日本の美」を5つの展示室で鑑賞することができる個人美術館。 屋外にも彫刻作品が展示され、巨大で珍しい十勝石や 樹齢1000年のいちいの木などと共に楽しめる。
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