繊細な文様、色彩の豊さ、優美な煌めきなど魅力あるガラス工芸を鑑賞できるガラス美術館をご紹介します。現代ガラスが中心の富山市ガラス美術館、歴史あるヴェネチアン・グラスの箱根ガラスの森、巨大万華鏡と独創的なガラス工芸の三河工芸ガラス美術館を始め全国のガラス美術館を掲載。美術館でできるガラス工芸体験の情報もご案内しています。
イタリアの古都ヴェネツィアの、豊かで潤いのある文化を紹介する美術館。 18世紀頃の宮殿の部屋を再現し、四季ごとの貴族の優雅な生活様式や、 様々なヴェネツィアガラスの作品を紹介。貴族のドレスで記念撮影が出来るコーナーやカフェもある。
小樽市が指定する歴史的建造物の旧高橋倉庫と旧荒田商会を利用し、19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾っていたステンドグラスを展示。館内は少し暗めではあるが室内の壁一面に飾られれたステンドグラスは荘厳な美しさがある。
アール・デコの巨匠と称えられる、フランスの装飾芸術家ルネ・ラリックのガラス工芸作品を専門に展示。 陸奥の小京都、角館にある個人美術館。 テーマを定めコレクションの中から70点~80点の作品を選定し展示している。
ガラス工芸美術の先駆者である藤田喬平の美術館。 藤田芸術を代表する「飾筥」の展示ルーム、日本人の眼で見たヴェニスの美を表現したヴェネチアン・グラス、 「明かりの美」の世界を味わうペンダントルームなど各展示室がある。松島一の坊に併設。
ひだ平鉢、アイスクリーム鉢、ランプ、蓋ものなど今はもう手に入らない 明治、大正期の和ガラスを3000点収蔵、常時1000点展示している。 福島奥座敷翡翠の里に建つ御宿かわせみの庭園内に併設する美術館。
100年間、幻の花瓶として人目に触れることのなかった「トリステスの花器」を始め、 「燕文両耳付鶴首花器」「大樹ユーカリ文花器」など、 世界的に貴重なエミールガレのガラス工芸作品が展示されている。 展示室内にはガレに関する小さなライブラリーも。
ティファニーやウイリアム・モリスなどの作品であるアンティークステンドグラスを中心に 45作品を展示。中でも人気を集めているのがモリスの代表作「TWOエンジェルは」。 至福の館でもある美術館では挙式中のカップルに出会えるかも。ステンドグラス体験教室も毎日開催。
明治、大正時代の商業劇場ゲーテ座の跡地に建つ美術館。 服飾関係の資料をはじめ、ガレ、ドーム兄弟のガラス工芸作品、ミュシャやイカールのグラフィック、 アール・ヌーヴォー、デコ期に生産されたコスメティックラベルなどを常設展示。
15世紀から18世紀にかけてヨーロッパ貴族を魅了した、ヴェネチアン・グラスの名品の数々と、 シンプルでモダンな造形と洗練された色使いの現代ガラスを収蔵、展示するヨーロッパ風の館の美術館。サンドブラスト体験やガラスを溶かして作るオリジナルアクセサリーなどの体験工房を併設。
ルネ・ラリックの生涯にわたる創作活動の全貌が鑑賞できる美術館。 約1500点の所蔵作品から日本最多の約40点の貴重な宝飾作品、香水瓶や花器を中心とした ガラス作品、後半生に制作した建築装飾まで幅広く紹介、230点を常設展示している。
「ガラスの街とやま」をめざし、図書館との複合施設「TOYAMAキラリ」内にある現代ガラスを中心に紹介する美術館。 現代ガラスの巨匠デイル・チフーリによる色彩やかな空間芸術「グラス・アート・ガーデン」や市所蔵の現代ガラス作品を常設で展示し、企画展も開催。 美術館と図書館のパブリックスペースには富山ゆかりの作家の作品を展示。 建築家隈研吾氏設計の建物の外観は、御影石、ガラス、アルミを組み合わせ立山連峰をイメージさせる。
七尾湾を背景に、丘の上に建つユニークな外観の美術館。 中国清朝時代のガラス工芸、ピカソ等のデザインにもとづいて制作されたガラス工芸、 国内外の現代作家のガラスアートを収蔵、展示。屋外にはガラスのオブジェを配した庭園もある。
藤田喬平、扇田克也、パヴェル・フラヴァ、ハワード・ベン・トレなどの 国内外の現代ガラスアートの展示と 気軽に楽しめるガラス工芸の体験工房・特別講座がある。
世界最古の陶磁器と中国古代のおもちゃなど700点、250年前の中国皇室の香水瓶約500点、 「清康熙年間在銘(豆彩盤)」や「清乾降年間ガラス碗(宮廷の官碗)」など 清王朝時代の乾隆ガラスを展示している。
アール・ヌーヴォー期の代表作「ひとよ茸ランプ」をはじめとするエミール・ガレのガラス工芸作品40点と 東山魁夷の代表作「緑のハイデルベルグ」、「曙」の他、 杉山寧、奥田元宋などの現代日本画30点を常設展示する諏訪湖畔の美術館。
ガレを始めとしたガラスアートの代表的な作家の作品を展示する、諏訪湖畔に佇む美術館。 企画展では陶磁器や木工、漆芸など工芸全般を対象とする展覧会の開催している。 美術鑑賞、工房体験、お食事、ショッピングまで様々な楽しみ方が可能。
美術館の設計は黒川紀章。ガラス作家・吉本由美子の「ガラスの天使」、 横山尚人の「グラスデコール」、ローマ帝国時代のガラス・ローマングラス、 郷土出身の南画家・児玉果亭の作品などを常設展示。特別展も開催している。
エミール・ガレの「茄子形ランプ」、ドーム兄弟の「みみずく文ランプ」、 チフーリの「ブルーバスケット」などの常設展示。 秘蔵コレクションであるルネ・ラリック作「オラン」、「つむじ風」のガラス工芸作品を収蔵している。
18世紀から20世紀に至るフランス美術の流れを一望できる美術館。 ロココの時代から、エコール・ド・パリまでの絵画作品のほか、 アール・ヌーヴォーの代表的ガラス工芸作家である、エミール・ガレのガラスや家具などの工芸品をはじめ ティファニーのランプ、バカラのシャンデリ、マジョレルの家具などを常設展示。
体感ミュージアムをテーマにしたガラス美術館。世界最大級の巨大万華鏡や、全面鏡張りの彫刻鏡の部屋さらに独創的なガラスアートを鑑賞できる。ガラス体験やステンドグラス教室も開催。また映画で使われた銃を、モデルガンとエピソードとともに紹介する「映画とてっぽう展示館」を併設。
ハウステンボスには4つの美術館があり、オランダの宮殿を忠実に再現した「ハウステンボス美術館」、 中国、有田焼、ヨーロッパの陶磁器を展示する「ポルセレインミュージアム」、 ガラス工芸品を展示する「ギヤマンミュージアム」、700体ものテディベアを収蔵する「テディベアキングダム」がある。