日本のサブカルチャー漫画・アニメをテーマにした東京の美術館一覧です。近年美術館や博物館で漫画展、アニメ展が盛況ですが、展覧会を見る他に日本アニメの歴史を知る、マンガの世界を体感、制作体験ができるなど多彩なミュージアムをご紹介します。
「サザエさん」の作者 長谷川町子の美術館。2020年には分館の長谷川町子記念館を開館。美術館では町子と姉の蒐集した日本画、洋画、工芸品などの作品から収蔵コレクション展が年数回行われる他、サザエさんをテーマにした企画展も開催。またアニメサザエさんの制作や磯野家の間取り等の資料を展示するコーナーがある。記念館は長谷川町子の世界を楽しめる空間として常設展示室「町子の作品」「町子の生涯」、原画資料を様々な角度から紹介する企画展示室がある。
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『迷子になろうよ、いっしょに。』をキャッチコピーに宮崎駿が発案した日本初のアニメーション美術館。常設展示室「映画の生まれる場所」や企画展の他、子どもが乗れるネコバスやオリジナル短編映画の上映などジブリの世界を楽しめる。都立井の頭恩賜公園西園内にあり、入場は日時指定の予約制になっている。
明治大学がマンガ、アニメ、ゲームの保存や活用を目的に設立した、マンガとサブカルチャーの専門図書館。マンガ評論家の米沢嘉博氏の蔵書を中心に、マンガ雑誌、単行本、同人誌、サブカルチャーなどが揃い館内で閲覧できる他、マンガをテーマにした企画展も開催。
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漫画蒐集家の内記稔夫氏のコレクションを元に設立した、マンガの単行本や雑誌など18万点を収蔵する国内最大級のマンガ専門図書館。特に昭和30年代に発行された貸本マンガが充実しており、有料で閲覧できる。
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漫画「のらくろ」の作者で深川で育った田河水泡の作品や愛用の品を展示するミュージアム。「のらくろ」の単行本や原画の展示、書斎の再現、さらに田河水泡の育った明治、大正時代の深川の紹介がある。常設展示のほか、マンガをテーマにした特別展も不定期に開催。江東区の森下文化センター1階にあり入館無料となっている。
アニメーションを総合的に紹介する杉並区の施設 。日本のアニメの歴史や原理がわかりやすく紹介され、アニメ制作やアフレコ体験等ができる。入館無料の施設だが、企画展やワークショップ、イベントなど充実した内容になっている。
アニメやマンガ等のコンテンツを、リアルとバーチャルを組み合わせたプレミアムな体験価値を提供する施設。 アニメ文化の発信拠点としてさまざまな企画展やポップアップストアなどを開催。
東映アニメーションがこれまでに製作した作品や、関連資料、アニメーション作品の製作過程などを紹介する入館料無料の施設。
手塚治虫をはじめ昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に暮らした木造2階建てのアパート「トキワ荘」を忠実に再現し、マンガやアニメ文化を次世代に継承し発信する拠点として開館。1階はマンガに関する企画展示やイベントを行う企画展示室と、マンガや書籍を展示するマンガラウンジ、2階は木造アパート・トキワ荘をリアルに体験できるフロアとなっている。
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過去の名作や最新の人気作品に出会える日本のアニメの拠点施設として2023年10月31日にオープン。人気アニメのセル画や台本など約5万点を保管し、アニメーションの制作工程の紹介や、定期的に人気アニメの企画展を開催。
挿絵画家・高畠華宵の明治、大正、昭和の作品を展示する弥生美術館と、画家であり詩人でもある竹久夢二の日本画やスケッチ、表紙、口絵、挿し絵などの作品を展示する竹久夢二美術館。弥生美術館の企画展では昭和の時代に活躍した漫画家や劇画家がテーマになったり、人気の漫画の原画が展示されることがある。
東京国立近代美術館フィルムセンターが、2018年4月1日に独立し、6館目の国立美術館となった。 国内外の映画フィルムや、ポスター、映写機など映画関連の貴重な資料を所蔵し、所蔵フィルムの上映や映画に関する企画展示を行っている。常設展にはアニメーション映画のコーナーがあり、1917年に製作され現存する日本最古のアニメーション作品幸内純一の「なまくら刀」などが紹介されている。また、フィルムセンター所蔵のフィルムからデジタル化された、1917年から1942年までの日本アニメーション映画64本がwebサイト日本アニメーション映画クラシックスで公開されている。