パリのルーヴル美術館では建築、彫刻、絵画、音楽、文学、演劇、映画、メディア芸術に次ぐ第9の芸術と位置付けられた漫画。日本全国の漫画、アニメの美術館・博物館をご紹介。有名漫画家たちの作品や原画を鑑賞、マンガやアニメの文化を学び、体感する、さらに作品を読むなど多彩にご案内します。
「釣りキチ三平」でお馴染みの増田町出身の漫画家、矢口高雄の生立ちや、代表作の紹介と アトリエを復元したまんが工房、石ノ森章太郎はじめ90名もの漫画家たちの作品を展示するギャラリーなど、 「まんが」をテーマとした本格的美術館。
宮城県出身の漫画家・石ノ森章太郎の記念館。 館内には作品の展示の他、子供の頃からの歴史をビジュアルによって紹介していたり、トキワ荘の再現がある。 その他、著名漫画家たちの作品による特別展示も。記念館の側には石ノ森章太郎の生家がある。
戦後漫画誌を語る上で欠かすことの出来ない「月刊漫画ガロ」と、 初代編集長である宮城県出身の長井勝一に関する美術館。 ガロに掲載された原画や表紙などの展示や長井勝一の仕事場を再現し、愛用品等を展示している。
「サザエさん」の作者 長谷川町子の美術館。2020年には分館の長谷川町子記念館を開館。美術館では町子と姉の蒐集した日本画、洋画、工芸品などの作品から収蔵コレクション展が年数回行われる他、サザエさんをテーマにした企画展も開催。またアニメサザエさんの制作や磯野家の間取り等の資料を展示するコーナーがある。記念館は長谷川町子の世界を楽しめる空間として常設展示室「町子の作品」「町子の生涯」、原画資料を様々な角度から紹介する企画展示室がある。
手塚治虫をはじめ昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に暮らした木造2階建てのアパート「トキワ荘」を忠実に再現し、マンガやアニメ文化を次世代に継承し発信する拠点として開館。1階はマンガに関する企画展示やイベントを行う企画展示室と、マンガや書籍を展示するマンガラウンジ、2階は木造アパート・トキワ荘をリアルに体験できるフロアとなっている。
『迷子になろうよ、いっしょに。』をキャッチコピーに宮崎駿が発案した日本初のアニメーション美術館。常設展示室「映画の生まれる場所」や企画展の他、子どもが乗れるネコバスやオリジナル短編映画の上映などジブリの世界を楽しめる。都立井の頭恩賜公園西園内にあり、入場は日時指定の予約制になっている。
アニメーションを総合的に紹介するミュージアム。日本のアニメの歴史や原理がわかりやすく紹介され、デジタル制作やアフレコ体験等ができる。入館無料の施設だが、企画展やワークショップ、イベントなど充実した内容になっている。
日本近代風刺漫画の祖であり、明治から昭和初期にかけて活躍した日本で最初の職業漫画家 北沢楽天の晩年の邸宅跡地に昭和41年に建てられた日本初の漫画美術館。楽天の作品や現代漫画家の作品を展示の他、漫画に関する様々なイベントを開催、また漫画資料室にはコミックスや漫画に関する約5,000冊の資料等があり閲覧できる。
ドラえもんをはじめ、数多くの名作を生み出した漫画家 藤子・F・不二雄の出身地である高岡に開館。ふるさと高岡での足跡をたどりながら、たくさんの原画を通してまんがの原点にふれるとともに、作品の楽しさやおもしろさにふれることができる。
30万点ものマンガ資料を所蔵し、敷地内では5万冊のマンガ本を自由に読める。また「マンガって何?」がわかる体感型展示や紙芝居、マンガの実演制作、多彩な企画展など読む、見る、作るなど色々な楽しみ方ができる。昭和初期建造の小学校を改修し活用するレトロモダンなミュージアム。
「キャンディ・キャンディ」でおなじみの漫画家・いがらしゆみこの美しい原画が 入れ替わりで展示されている美術館。屋上テラスは倉敷の町並みが一望できる隠れた穴場!! ミュージアム結婚式もできる。
香北町出身でアンパンマンの生みの親、やなせたかしの記念館。自由に館内を歩き回りアンパンマンの世界を体感できる「アンパンマンミュージアム」、雑誌『詩とメルヘン』の創刊以来、やなせたかしが手掛けてきた表紙のイラストやカットを一堂に集めた「詩とメルヘン絵本館」、年に1〜2回、おもちゃや漫画をテーマにした企画展や公募展などを開催する「別館」などの施設がある。
JR小倉駅に近い商業施設の5、6階に位置し、 見る・読む・描くをテーマにした漫画専門のミュージアム。松本零士、わたせせいぞうをはじめ北九州市ゆかりの漫画家を中心に、幅広く漫画作品と関連資料を収集。常設展示や企画展示を見られるフロア、名作や人気の作品を読める閲覧コーナー、漫画教室など描いて楽しめるイベントも開催。