国内外の版画を専門に収蔵、展示する版画美術館を始め、日本を代表する版画家の作品を収蔵、展示している、テーマに沿って版画作品を蒐集しているなど版画を鑑賞できる美術館をご紹介。
緑豊かな芹ヶ谷公園の一角にある、国内外の版画作品をコレクションする世界でも数少ない版画専門の美術館。
多様な版画の企画展と、収蔵品による観覧無料のミニ企画展を開催。工房やアトリエが一般にも開放され、版画制作を行える。
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1910年(明治43年)に英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計され、東京の丸の内に初めて建てられた洋風事務所建築の三菱一号館を復元し、美術館として開館。ロートレックを主に19世紀後半に制作されたグラフィック作品や工芸品を収蔵し、企画展を開催している。
版画を鑑賞・・・
版画作品は、ロートレック、ボナール、ドニなどのリトグラフや、ヴァロットンの木版画などを所蔵し希少な版画も含まれる。企画展などで公開している。
※写真:ホンマタカシ
皇居のほど近くに建つ、日本で最初の国立美術館。最大の特徴は、重要文化財18点を含む13,000点を超える国内最大級のコレクションで、19世紀末から今日まで多数の名作を、海外の作品もまじえて所蔵。会期ごとに選りすぐりの約200点を展示する所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2 階所蔵品ギャラリー)は、100年を超える日本近現代美術の歴史を一気に観られる国内随一の展示。また、ガイドスタッフと作品を鑑賞する「所蔵品ガイド」や、国内外の美術作品を紹介する企画展(1階企画展ギャラリー)、最上階の休憩室からの眺望も見逃せない。さらに皇居、北の丸公園、千鳥ヶ淵など周辺の散策もおすすめ。
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カラーメゾチントの新しい版画技法を開拓した作家として知られる、浜口陽三の作品を収蔵・常設展示する唯一の美術館。ヤマサ醤油株式会社10代目濱口儀兵衛の三男として生まれ、1998年にヤマサ醤油株式会社が開設した美術館には、初期作品から晩年まで幅広いコレクションの中から各時代の代表作を50点ほど選び、愛用の道具類と共に紹介している。
印象派の絵画およびロダンの彫刻を中心とするフランス美術コレクション(松方コレクション)を母体とした西洋の美術作品専門の美術館。中世末期から20世紀初頭の名画や彫刻など世界各国の美術品を所蔵。また約4,500点を数える版画(2022年4月現在)も所蔵している。世界遺産に登録されたル・コルビュジエ設計の建物も見どころの一つ。
版画を鑑賞・・・
版画作品は新館2階の版画素描展示室で展示している。
1926年に開館した東京府美術館のコレクションを引き継ぎ、1995年3月に東京都現代美術館として開館。
戦後美術を中心に、近代から現代に至る約5,500点の作品を収蔵し「MOTコレクション」展で会期ごとに様々な切口を設けて作品を展示。さらに大規模な国際展をはじめとする特色ある企画展を開催。
版画を鑑賞・・・
コレクションの核ともいえる版画作品は「MOTコレクション」展でテーマに沿った作品が展示されている。
実業家 太田清藏が蒐集した約12,000点を含めた約15,000点を収蔵する浮世絵専門の美術館。喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重などの代表作はもちろん浮世絵の歴史を網羅的に辿れるような内容、肉筆画と版画の優品を数多く所有など浮世絵の個人コレクションとしては世界有数の規模と言える。毎月展示作品を入れ替えながら多彩なテーマの企画展を開催している。
※ その他の東京で鑑賞できる浮世絵美術館はこちらから
小日常生活と文化芸術を結び親しむ場として、ショッピングセンター「コピス吉祥寺」7階に位置する美術館。コンパクトな施設ながら、企画展示室では野田九浦をはじめとする日本画、油彩画、版画、写真などの収蔵品展や、多彩なジャンルの企画展覧会が行われ、市民ギャラリーとしても利用されている。
版画を鑑賞・・・
銅版画家浜口陽三と、木版画家萩原英雄の記念室がある。
市民が気軽に親しめる「暮らしの中の美術館」としてビュータワー八王子の2階に開館。銅版画家 清原 啓子、洋画家 小島善太郎をはじめ八王子ゆかりの作家の作品を収蔵。コンパクトな施設ではあるが、多彩な企画展を年6回程度開催。