日本画鑑賞できる東京美術館
奥が深い日本画の魅力を探る

近代、現代を中心に、東京で日本画を観られるおすすめ美術館をご紹介。名作を所蔵する美術館をはじめ、日本画専門美術館や個人美術館、アトリエだった場所に建つなど作品だけでなく画家の魅力にも触れることができる美術館をご紹介。

  • 東京国立近代美術館
    (東京都千代田区北の丸公園)

    東京国立近代美術館

    皇居のほど近くに建つ、日本で最初の国立美術館。最大の特徴は、重要文化財18点を含む13,000点を超える国内最大級のコレクションで、19世紀末から今日まで多数の名作を、海外の作品もまじえて所蔵。会期ごとに選りすぐりの約200点を展示する所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2 階所蔵品ギャラリー)は、100年を超える日本近現代美術の歴史を一気に観られる国内随一の展示。また、ガイドスタッフと作品を鑑賞する「所蔵品ガイド」や、国内外の美術作品を紹介する企画展(1階企画展ギャラリー)、最上階の休憩室からの眺望も見逃せない。さらに皇居、北の丸公園、千鳥ヶ淵など周辺の散策もおすすめ。
    画像は所蔵品ギャラリー(3F日本画コーナー)

  • 大田区立龍子記念館
    (東京都大田区中央)

    大画面の作品を描いた画家として知られる日本画家・川端龍子が、自身の作品を展示するため自ら設計した記念館。作品はテーマに沿って企画展示され、スケールの大きな作品を鑑賞することができる。記念館の向かいには亡くなるまで過ごした旧居やアトリエ、庭園があり1日3回案内付きの見学会が行われる。

  • 東京藝術大学大学美術館
    (東京都台東区上野公園)

    東京芸術大学美術学部構内にある美術館。収蔵品は国宝・重要文化財32点を含む約2万8千件に及び、絵画、版画、彫刻、工芸品、建築、美術資料など多岐に渡る。コレクションの展覧会において、その一部が公開される。

  • 横山大観記念館(東京都台東区池之端)

    近代日本画の大家、横山大観が居住し制作活動を行った家屋を記念館として開放。大観の作品「風雨・双龍争珠・四時山水・或る日の大平洋など」30点やスケッチ帳など所蔵の作品を展示。春夏秋冬、年4回展示替えを行っている。

  • 郷さくら美術館 東京
    (東京都目黒区上目黒)

    昭和生まれの日本画家の作品を中心に収集している現代日本画の美術館。毎回テーマを設けて構成されるコレクション展を中心に、年に4、5回の展覧会を開催。また、「一年を通じて満開の桜を日本画で楽しんで頂く」というコンセプトに基づき、桜がモチーフの屏風作品を含めた大作十数点を常設する展示室が設けられている。

  • 佐藤美術館(東京都新宿区大京町)

    佐藤美術館

    1990年に開催された国際・花と緑の博覧会の「花と緑・日本画美術館」で日本美術界を代表する現代日本画家が花と緑―自然をテーマに描き展示した作品をコレクションの基礎として開館した美術館。美術館を運営する財団では美術を専攻する国内外の学生への奨学援助など若手作家のサポートを積極的におこなっており、展覧会では所蔵品展の他、奨学生の作品展や若手作家、大学・専門学校生の個展やグループ展などを企画開催している。

  • 聖徳記念絵画館(東京都新宿区霞ヶ丘)

    明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳を永く後世に伝えるために造営された施設。館内には、明治天皇のご生誕から崩御までの出来事をを伝える大壁画(縦3m横2.5~2.7m)が、画題の年代順に前半を山口蓬春などの日本画40枚、後半を石井柏亭などの洋画40枚で展示されている。

  • 講談社 野間記念館(東京都文京区関口)

    展示品は講談社の創業者・野間清治が収集した、横山大観をはじめとする近代日本画家の作品、近代洋画、彫刻、陶磁器などの美術品を主体とする「野間コレクション」。そして明治から蓄積されてきた貴重な「出版文化資料」、講談社とゆかりの深い画家「村上豊作品群」の三つに大別され紹介されている。※現在建て替えのため休館中

  • 山種美術館(東京都渋谷区広尾)

    近代・現代日本画専門の美術館。竹内栖鳳「班猫」 速水御舟「炎舞」「名樹散椿」 椿椿山「久能山真景図」の重要文化財指定の名品、御舟の作品と素描のコレクション、 奥村土牛の「鳴門」 をはじめとする戦後の院展出品作の代表作群は必見。

  • 光が丘美術館(東京都練馬区田柄)

    屋敷森に囲まれた静かな佇まいの一角に位置する美術館。日本画、陶芸、版画を軸として、日本画家の森田りえ子や木村圭吾、陶芸家の田村耕一、版画家 井上員男の全長76にも及ぶ「平家物語」の屏風作品などを収蔵。敷地内には、そば処や陶芸教室も併設している。

  • 玉堂美術館(東京都青梅市御岳)

    明治期から昭和期にかけて活躍した日本画壇の巨匠・川合玉堂が、青梅市御岳渓谷で過ごしたのを記念して建てられた。奥多摩の自然と見事に融合した建物は、数奇屋建築で名高い、故・吉田五十八氏による設計。奥多摩を描いた作品や遺品、当時のアトリエを再現した部屋などが展示されている。

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