列車の出発までにまだ時間がある時に、有意義な時間つぶしとしておすすめな東京駅周辺の美術館をご紹介します。人気の美術館から気軽に観れる展示や無料で入館できる施設など、東京駅を起点に丸の内側と八重洲側には多くの美術館、博物館が点在しています。また地下通路を使えば雨に濡れずに目的地までたどり着けます。
時間つぶし以外にも、洋画、日本美術、映像など多彩な美術館が揃うエリアなので美術館巡りが楽しめます。さらに週末には夜間開館する美術館もあるので仕事帰りに訪れたり、美術館デートもおすすめです。
丸の内、大手町、有楽町には歴史的価値のある建物を利用した、個性豊かな美術館があちこちに点在し、建物と作品ともに楽しむことができます。
1988 年に東京駅丸の内駅舎内に誕生した東京ステーションギャラリーが、2012年10月1日に復原工事を終えた駅舎内にリニューアルオープン。創建当時の煉瓦壁を生かした歴史を感じさせる展示室は特色の一つで、毎回さまざまなジャンルの展覧会が開催される。
2階の展示室を出ると回廊から八角形ドームに復原された鷲や干支のレリーフをより近くから鑑賞できる。また、館内の廻り階段で創建当時の煉瓦の壁の一部が見られる。
♧ JR東京駅丸の内北口 改札前
1910年(明治43年)に英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計され、東京の丸の内に初めて建てられた洋風事務所建築の三菱一号館を復元し、美術館として開館。ロートレックを主に19世紀後半に制作されたグラフィック作品や工芸品を収蔵し、企画展を開催している。
併設のミュージアムカフェは、明治期の銀行営業室の空間を出来る限り忠実に復元し、開放的でクラシックな雰囲気。
♣ JR東京駅丸の内南口より徒歩約5分
手鑑「見努世友」、伝藤原行成「久松切和漢朗詠集」をはじめ日本、中国の書跡の名品や縄文土器から江戸時代までの日本の主要な陶磁器、伴大納言絵巻(国宝)やジョルジュ・ルオーなど国内外の絵画など多彩なコレクションを収蔵、展示。収蔵品による企画展は年6回、特別展も開催。東京の帝国劇場9階に位置し、皇居周辺が眺められるようにソファが配置されたロビーが休憩スペースとなっている。
♧ JR東京駅丸ノ内南口より徒歩約15分
1858年に繊維を中心とした卸販売の会社として創業した丸紅が蒐集してきた、江戸期を中心とした古い時代の染織品400点あまりを受け継ぎ、2021年11月、丸紅ビル3階にギャラリーを開館。現在丸紅コレクションは染織品(着物、能装束、裂)の他、染織図案、絵画などから構成される。常設展は無く、年に3回程度企画展を開催しコレクションを公開している。
♧ JR東京駅丸ノ内北口より徒歩約20分、東京メトロ東西線「竹橋駅」3b 出口より徒歩 2分、東京メトロ千代田線「大手町駅」C2b 出口より徒歩 6分
日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館(UMUT)が協働運営し、東京大学が明治10年の開学以来蓄積してきた学術標本を常設展示する入場無料の博物館。丸の内JPタワー(KITTE)内にあり、旧東京中央郵便局舎を改装したレトロモダンな展示室で骨格標本や鉱物、剥製などが見られるユニークな空間となっている。
♧ JR東京駅丸ノ内南口から徒歩1分。丸ノ内線東京駅地下道より直結
🔖 丸の内周辺その他のおすすめスポット
丸の内仲通りをメインに、近代彫刻の巨匠や、世界で活躍する現代アーティストの作品を展示している「丸の内ストリートギャラリー」。南瓜のモチーフで人気の前衛芸術家 草間彌生や、等身大の動物が圧倒的な存在感を放つ彫刻家 三沢厚彦の作品などが丸の内仲通りに展示され、散策しながら鑑賞できる。また、三菱一号館美術館のある丸の内ブリックスクエアの芝生や木々、草花が広がる一号館広場にも彫刻作品が設置され、ベンチで鑑賞しながらゆっくり寛げる。
♧ JR東京駅 丸の内南口より徒歩約3分
1914年の創建時の姿に復元された東京駅丸の内駅舎。南北の八角形ドームには鷲の彫刻や干支のレリーフが復原され見所です。また丸の内駅前広場に出ると丸の内駅舎全体が見渡せ、皇居へと繋がる行幸通りとともに首都東京の玄関口にふさわしい空間を形成しています。
丸の内側とは異なった印象の八重洲側は、大型の複合ビルが増えまだまだ進化を続けているエリアです。2020年にリニューアルしたアーティゾン美術館(旧 ブリヂストン美術館)をはじめ個性豊かな美術館、博物館があります。
ブリヂストン美術館が「アーティゾン美術館」に改称し2020年1月開館。主な収蔵品は古代美術、印象派、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術、現代美術など。美術館はミュージアムタワー京橋の1階〜6階に位置し、展示室は4階〜6階の3フロア、旧美術館の2倍の広さとなっている。
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♧ JR東京駅八重洲中央口より徒歩約5分
東京国立近代美術館フィルムセンターが、2018年4月1日に独立し、6館目の国立美術館となった。明治期には映画館、昭和初期には日活本社が建っていた場所に、1952年国立近代美術館の映画部門として開設。 国内外の映画フィルムや、ポスター、映写機など映画関連の貴重な資料を所蔵し、所蔵フィルムの上映や映画に関する企画展示を行っている。
♧ JR東京駅八重洲南口より徒歩約11分
重要文化財の三井本館の中に創られ、三井グループで知られる三井家が江戸時代から収集した美術品4000点を収蔵展示する美術館。所蔵品は国宝、重文など名品優品が含まれる茶道具類を主とし、他にも円山応挙をはじめとする円山派の絵画、中国古拓本の聴氷閣コレクション、書跡、能面などを所蔵。
♧JR東京駅日本橋口より徒歩7分
日本銀行による貨幣コレクションの展示施設。日本のお金の歴史について分かりやすく紹介し、実際の金貨(大判)を見たり、その重さを体感したり、また現在の日本銀行券の偽造防止技術について体験したりなど楽しみながら学べる入場無料の博物館。
♧ JR東京駅日本橋口から徒歩8分
美術館は通常5時頃の閉館が多いのですが、週末や月末に閉館時間を延長しているところがあります。週末の夜にゆっくりと鑑賞できるナイトミュージアムはいかがでしょう。
毎週金曜日は午後8時まで(入館は閉館時間の30分前まで)
祝日・振替休日除く金曜、第2水曜、展覧会会期中の最終週平日は21:00まで(入館は閉館時間の30分前まで)
金曜日・土曜日は午後8時まで
祝日を除く毎週金曜日は午後8時まで(入館は閉館時間の30分前まで)
毎月末金曜日は午後8時まで(入館は閉館時間の30分前まで)
東京駅の周辺を走る、地元企業の協賛による無料バス。誰でも利用できるので美術館巡りにも役立ちます。大手町・丸の内・有楽町地区を結ぶ『丸の内シャトル』、八重洲、京橋、日本橋地区を結ぶ『メトロリンク日本橋』で美術館巡りをしてみませんか。
新丸ビル前から読売新聞、日比谷などを廻る一周約35~40分のルート。12~15分間隔で運行。〈出光美術館はこちらが便利〉
東京駅八重洲口と日本橋の南北のエリアを、約10分間隔で運行。〈三井記念美術館、アーティゾン美術館、国立映画アーカイブはこちらが便利〉