女性初の文化勲章を受章した上村松園、前衛芸術家の草間彌生など女流画家の作品をコレクションする美術館をご紹介。女性ならではの感性で描かれた作品の鑑賞はもちろん、105歳で亡くなるまで描き続けた小倉亀遊を始め、秋野不矩、三岸節子、入江一子、篠田桃紅など長寿の画家たちの初期から晩年または現在の作品を辿れるのも魅了。
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野の花と盛岡を愛した深沢紅子
深沢家より盛岡市に、水彩による野の花作品200点、油彩画10点が寄贈されたことで
全国の深沢紅子ファンの熱心な運動に発展、「深沢紅子野の花美術館」として開館。
紅子が美しく優しい野の花の姿にその範を求めた姿を、作品を通して見ることができる。
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ちひろを身近に感じられるアトリエや庭も再現。
子供達の何気ない仕草や表情などを描いた絵本画家いわさきちひろ。
内藤廣設計によるこの美術館は、ちひろが最後の22年間を過ごし、絵を描きつづけた場所に建設され、ちひろ愛用のソファに座って絵が観られる展示室、より忠実に復元されたアトリエやちひろの愛した草花が咲く「ちひろの庭」など、ちひろの思い出があふれている。
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水玉,かぼちゃ,etc. 草間芸術の発信拠点
前衛芸術家・草間彌生が設立した美術館で、草間作品のコレクションを日時指定の完全予約制の展覧会で紹介している。館内はガラス一面の水玉模様のエントランスを始め、5階の屋上ギャラリーまで各階ごとにテーマに沿って作品が展示されている。また、エレベーターやトイレも水玉柄になっている。
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シルクロードに魅せられた入江一子の美術館
50歳を過ぎてからシルクロードを30か国以上を旅し、シルクロードを生涯のテーマとして風景や人びとを描いてきた洋画家・入江一子が自宅を改装してオープンした美術館。館内には小品から200号の大作まで季節ごとに入れ替えを行いながら展示を行っている。
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靴を脱いでゆっくりと秋野不矩と向き合える
天竜市出身、女流日本画家・秋野不矩がインドの風景、寺院などをテーマに描いた作品を
中心に常設展示する美術館。建物の設計は藤森照信。
小高い丘の上に建ち、自然素材をできる限り自然に近い状態で使い、自然との調和に配慮している。
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ユニーク!
女流画家を中心にしたコレクション
韮崎市出身でノーベル賞を受賞した科学者 大村智氏の私設美術館。日本画の上村松園や堀文子などや、洋画家の三岸節子、入江一子など女性作家の作品を常設展示している他、洋画家 鈴木信太郎の作品や日本の民芸運動を伝える陶磁器なども所蔵している。
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いわさきちひろの心のふるさとで作品や人生に出会う
いわさきちひろの代表作や絵本の原画、初期童画、油彩などの展示や世界各国の絵本の原画を展示。
美術館の周囲にはちひろ公園があり、復元されたちひろの黒姫山荘や、
チェコの絵本作家パツォウスカーがデザインした池や石のオブジェなどがある。
安曇野の自然にとけこむようにしてたたずむ美術館は建築家内藤廣の設計。
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四季折々の軽井沢の自然とともに水彩画の野の花を楽しむ
洋画家として活躍する一方、軽井沢にアトリエを持ち、高原の花を水彩で描いた画家、深沢紅子の
晩年に描いた作品を中心に、木造洋館(明治44年建築)を移築復元した2階で展示している。
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ガラスの雲が人気のガラス作家 吉本由美子の「ガラスの天使」たちが観られる
美術館の設計は黒川紀章。ガラス作家・吉本由美子の「ガラスの天使」、
横山尚人の「グラスデコール」、ローマ帝国時代のガラス・ローマングラス、
郷土出身の南画家・児玉果亭の作品などを常設展示。特別展も開催している。
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伊東深水に師事した女流画家の美人画専門美術館
伊東深水に師事した、美人画を描く日本画家・浅井秀水の絵を展示公開する美術館。
日展等での受賞作品をはじめ、近年の新作までの百数十点に及ぶ作品を所蔵。
秀水独特の日本女性の世界が表現された作品を常設展示している(年数回の展示替え)
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魂と生命を描いた夭折の画家 須藤康花の美術館
30歳で亡くなった女流画家・須藤康花(すどうやすか)を記念し、平成24年に開設した美術館。
ひたすら生きることを見つめ、光と闇が交錯した独自の世界を鉛筆・木炭、油彩、水彩、版画等で描き、
心象風景、人物、風景、自画像と作品は多岐にわたる。常時50余点を展示し、 企画展も開催している。
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水墨で常に新しい抽象表現に挑戦する篠田桃紅の足跡を辿る
美術家 篠田桃紅の水墨抽象画など約800点をコレクションし、企画展で公開している。鍋屋バイテック会社の敷地の一角に建つ円筒型ドームの美術館で、新進の美術家の企画展や、コンサートなどのイベントも開催している。
洋画家・三岸節子の生家跡に建てられた美術館で生涯に渡る作品を収集、展示。建物はかつて敷地内にあった織物工場を思わせるのこぎり屋根や、節子の生前から残る土蔵を改修して愛着の品々を並べた土蔵展示室など、節子の思い出と深くかかわったデザインとなっている。
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美人画に傑出した伊藤小坡の美術館
三重県伊勢市の猿田彦神社の側にある女流日本画家伊藤小坡の美術館。明治10年、猿田彦神社宮司の長女として生まれた伊藤小坡は歴史画・美人画に傑出、明治から昭和にかけて京都画壇で活躍した。土蔵をイメージした美術館には四季折々の風情あふれる作品が展示され、庭からは神路山や鼓々岳などの山々を眺めることもできる。
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ゆったりとした時間を過ごせる美術館
小磯良平に師事し、女性らしい優しいタッチで自然の美を描き続ける洋画家、世良臣絵の美術館。
水彩、油彩画や師小磯良平のデッサンなどを常設展示。
世良臣絵・水彩画教室も開催。塔のあるレンガづくりの建物は神戸市の建築文化賞を受賞している。
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上村松園の作品を息子 松篁、孫 淳之の3代の作品とともに
京都の風俗、歴史、謡曲の物語などをテーマに、気品のある格調高い女性像を描いた女流日本画家・上村松園と
松篁、淳之三代にわたる作品、草稿、写生など美術資料などの収集と保管、展示。
展示替えは年6回程、毎回三人の作品をテーマ別に展示。
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いつでも観られるのが良い。日本随一小倉遊亀コレクション
速水御舟の「洛北修学院村」をはじめとする近代日本画、郷土ゆかりの美術作品、
アメリカと日本を中心とした現代美術などを収集、展示。
人物画と静物画を得意とする、滋賀県出身の女流日本画家、小倉遊亀の作品コーナー展示はなかでも人気がある。
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生き様に感銘、夭折の日本画家三橋節子
滋賀県大津市の長等公園内に位置し、ガンのため右腕を切断したが左手で作品を描き続け35歳で夭折した日本画家三橋節子の美術館。近江の民話をテーマにした作品が多く初期から後期の大作まで展示。三橋に感銘を受けた哲学者 梅原猛はその画業や生涯を「湖の伝説ー画家・三橋節子の愛と死ー」に著し、生き様に感じ訪れる人も多い。絵画、工芸制作のためのスペース「長等創作展示館」が併設されている。
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優美な奥田小由女の人形を、ご主人奥田元宋の日本画とご一緒に
「元宋の赤」といわれる独特な赤色が特徴の日本画家・奥田元宋と、優美な女性像で日本を代表する人形作家・奥田小由女の夫婦の作品を収集・展示する美術館。奥田元宋作品は日展出品作である風景画の大作やスケッチなどを中心に、奥田小由女作品は初期の「白の時代」の作品や色彩豊かな女性像を中心に常設展示を開催、さらに多彩な企画展も行っている。