浮世絵作品にゆかりの土地にある美術館
歌川広重は天童藩の藩士や藩医などと交遊し、財政難の藩の手助けのため肉筆画を描いたりもしている。その作品群は「天童広重」と呼ばれ、その縁にちなんで美術館が建てられた。美術館では、テーマを替えながら初代~4代広重の作品を紹介している。 天童温泉の「滝の湯ホテル」に隣設。
浮世絵師 葛飾北斎が生まれ育ったゆかりの地に建つ美術館。北斎の作品や資料を主に所蔵し、墨田区が収集したもの、北斎や浮世絵研究で知られるピーター・モースや楢崎宗重から譲り受けたものなどがあり企画展などで公開している。常設展示では北斎のアトリエ再現模型や、北斎漫画などをタッチパネルで紹介している。建築設計は妹島和世建築設計事務所。
江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の掛軸、額装、屏風、画帖などの肉筆画を中心に、天井絵をはめこんだ2基の祭屋台を収蔵展示。 またマルチスライドで「画狂-北斎と肉筆画」(上映時間18分)と「小布施の北斎」(同14分)の2本を交互に上映。
浮世絵作品にゆかりの場所にある美術館
歌川広重「木曽海道六拾九次之内」、「東海道五十三次之内(行書東海道)」をはじめ、広重とともに幕末の浮世絵界を彩った歌川国芳による「木曽街道六十九次之内」など、主に「広重」と「木曽街道(中山道)」をテーマにした美術館。
東海道五十三次などで知られる浮世絵師、歌川広重の作品を中心に約1200点の版画を収蔵、展示する美術館。コレクションの中には、世界に数点しか存在しないといわれる「木曽海道六十九次之内・中津川」の貴重な作品も。
上方(京・大坂)で作られた上方浮世絵を常設展示する私設美術館。江戸の浮世絵師の作品とは異なり、役者を美化せず、人間味を描くところに特徴があるという。「OSAKA PRINTS」として大英博物館など世界の著名な美術館に収蔵されている。
浮世絵を愛したコレクターの名品が揃う
実業家 太田清藏が蒐集した約12,000点を含めた約15,000点を収蔵する浮世絵専門の美術館。喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重などの代表作はもちろん浮世絵の歴史を網羅的に辿れるような内容、肉筆画と版画の優品を数多く所有など浮世絵の個人コレクションとしては世界有数の規模と言える。毎月展示作品を入れ替えながら多彩なテーマの企画展を開催している。
江戸時代から続く呉服問屋の主人安達幸七が収集した浮世絵、屏風、書、彫刻、古民具などを展示。 展示室には文久3年(1863)などに建てられた呉服問屋の蔵をそのまま使用している。
栃木県出身の実業家、青木藤作氏より寄贈されたコレクションを中心に、歌川広重の肉筆画を始め、広重や他の絵師の版画、近代洋画の川村清雄等の作品を収蔵、展示している。隈研吾設計による平屋建て、切妻の屋根の建物は、自然豊かな那珂川町の景観に溶け込んでいる。
キッコーマン創業家の第12代茂木七左衞門氏が永年収集してきた美術品を展示するため2006年に開館した美術館。日本画、西洋画、彫刻など常設展示、また葛飾北斎をはじめとする浮世絵の数々を年数回企画展として展示。白とグレーを基調にし瓦を外壁やエントランスに使用している建物は彦坂裕の設計。
箱根・小涌谷に建つ私立美術館。コレクションの中心は、 実業家岡田和生氏が情熱を傾けて集めた近世・近代の日本画と、東アジアの陶磁器。 美術館正面には源泉掛け流しの足湯が用意され、 福井江太郎による巨大壁画「風・刻(かぜ・とき)」が迎えてくれる。
浮世絵から近・現代の洋画、日本画、版画、工芸、彫刻などの美術品を展示。特に浮世絵は喜多川歌麿の「隅田川舟遊」、菱川師宣の「振袖美人図」、東洲斎写楽の「二代目板東三五郎の石井源蔵」、葛飾北斎の「江の島図」など、逸品が多数。
鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、写楽、葛飾北斎、歌川広重などの浮世絵版画と 中国、朝鮮の青磁や白磁などの東洋陶磁器を収蔵。萩市出身の実業家浦上敏朗氏の寄贈されたコレクションを基に開館した、浮世絵版画と東洋陶磁器専門の美術館。
浮世絵を収蔵・展示する
気になるその他の施設
東京ガスが、くらしとガスのかかわりを紹介する歴史博物館。明治時代からのさまざまな「ガス器具類」約1,200点と、文明開化の様子を生き生きと伝えている「明治錦絵」を約400点収蔵。ガス灯館2階の「ギャラリー」で、文明開化の時代を描いた「錦絵」を中心に企画展を展開。