庭が綺麗!感動する美術館の庭園をご紹介。春は桜、秋は紅葉など四季折々の樹々を鑑賞できる、茶室や灯籠、庭石があるなど全国の美術館には庭が見所の一つのところも。アメリカの雑誌の日本庭園ランキングで上位に選ばれたり、国指定名勝に指定されるなど高い評価を受ける庭もあります。アート鑑賞と庭園の散策でより心が癒されるでしょう。
江戸時代に本間家の別荘として築造された「清遠閣」、昭和43年に建てられた新館、 そして鶴舞園と呼ばれる廻遊式庭園からなる美術館。 本間家に伝わる庄内藩酒井家、米沢藩上杉家など東北諸藩からの拝領品を中心に展示している。
絵画、 書跡、彫刻、陶磁、漆芸、金工、木竹工、染織など東洋古美術品を多岐に渡りそれぞれの分野の名品を収蔵。茶の湯の道具と仏教美術品はことに充実している。施設内の広大な自然味の深い庭園の散策も楽しめる。
※ 画像は庭園内の茶室「弘仁亭」
明治5年に開館した日本で最初の博物館。日本を中心にした東洋のさまざまな国や文化の美術作品、歴史資料、考古遺物などを収蔵。その数は11万件以上に及ぶ。主に所蔵品と寄託品で構成される総合文化展(常設展)の他、年5回程度特別展を開催している。
庭園情報:本館北側に、四季折々の花や紅葉に彩られる庭園があり、現在は通年一般開放され自由に散策ができる。
※ 画像は本館北側の庭園風景
昭和8年朝香宮邸として建てられたアール・デコ様式の建物を美術館として公開。2015年(平成27年)に国の重要文化財に指定された。広大な緑溢れる庭園に囲まれ、ガラスのレリーフや手すりのデザインなど、室内装飾や建物自体がすでに美術品。4月の庭園は毎年数多くのお花見客で賑わう。2014年11月22日リニューアル・オープン。
19世紀後半から20世紀前半に作られたイギリスで制作された 幻の名窯、ドルトン・ランベスの陶磁器を中心に展示。 展示棟の周囲約2600平方メートルに、英国家資格を持つガーデナーの監修に基づいた イングリッシュガーデンも必見。
日本画家・山口蓬春の本画をはじめ、素描、模写や、蓬春が長年にわたり収集した 美術品などを随時展示替えを行いながら公開。 著名な日本建築家である吉田五十八氏設計のアトリエ、四季の趣豊かな庭園を公開している。
日本美術の展覧会を中心に開催する美術館で、工芸、絵画、写真など多彩な展覧会を楽しむことができる。常設展示室では、刀剣や仏像をはじめとする収蔵品の一部を公開。四季折々の表情を楽しめる日本庭園を併設している。
コレクションの中心は、明治以降の近代日本画と茶道具、更に日本洋画と現代陶芸など。年3回の展示替えによりテーマ展示している。庭園には四季を通して季節の花が咲き誇り、また回遊式の庭園には様々な形態の燈籠が点在、散策が楽しめる。
横山大観の初期の代表作「無我」をはじめ、岡倉天心の流れをくむ橋本雅邦、菱田春草、 下村観山など 近代日本画を系統立てて集めた作品や長野県内画家の作品など約400点余の収蔵品をもつ。 館内には四季折々の表情を映す本格日本庭園も。
ルオー、クールベ、ユトリロ、ドラン、ローランサンなどの西洋絵画や富岡鉄斎、橋本関雪、上村松園、梅原龍三郎、川合玉堂など国内の絵画を所蔵、展示。他に年5回の特別企画展を開催。毎年恒例の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が人気。敷地内の回遊式日本庭園では散策が楽しめる。
久保家と久保惣から寄贈されたコレクションをもとに久保家旧本宅跡地に開館した和泉市立の美術館。書跡、絵画、浮世絵版画などの日本の書画や、中国の書画、中国と日本の陶磁器など国宝や重要文化財に指定されている名品もある東洋古美術を主に、金工品や工芸品、西洋美術など約11,000点を所蔵し企画展で公開している。登録記念物(名勝地関係)に指定されている茶室庭園も是非鑑賞したい。※茶室は2022年11月現在耐震等調査のため、公開を中止している。
禅の世界をアートや体験を通じて感じることができるミュージアム。禅寺 神勝寺の広大な境内に、白隠禅師の禅画、墨蹟の常設展示館「荘厳堂」、彫刻家 名和晃平/クリエイティブ・プラットフォーム「SANDWICH」が設計し、現代アートの領域から禅の教えを解釈、表現したアートパビリオン《洸庭》、17世紀の堂宇(移築)、千利休の茶室(復元)等が点在している。
横山大観の出世作「無我・紅葉」などをはじめとする近代日本画の数々と、 北大路魯山人、河井寛次郎などの陶芸、平櫛田中の木彫刻、蒔絵、童画などの展示と、 四季折々の表情を醸し出す13000坪の日本庭園を鑑賞できる美術館。
奥出雲の元松江藩、鉄師頭取(たたら製鉄師)の絲原家が400年に渡って伝承してきた 文化資料、美術工芸品、民族資料を展示する土蔵造りの記念館。 隣接する絲原家庭園・居宅の一部も公開され、庭園は約360坪あり出雲流の造園として有名。
毛利家に伝わる雪舟の代表作「四季山水図・国宝」や「毛利元就画像・重文」をはじめとする 貴重な書蹟・典籍類、甲胄、刀剣、武具、衣裳、調度、茶道具、漆器、陶磁器、金工品などを収蔵、展示。 また国指定名勝・毛利氏庭園も必見の価値あり。
丸亀藩主、京極高豊により中津別館として築かれた庭園と、 ミレー、ルソー、コロー、クーベルなどの19世紀フランス画を常設する絵画館、 古代オリエントロマンあふれる陶器館、江戸時代から昭和に至るひな人形を集めたひいな館からなる。