国内外のカメラマンの写真作品、映画や時代の記録映像などを所蔵する全国の写真・映像がテーマの美術館です。植田正治や土門拳など有名写真家の美術館や写真の発祥から現在までの写真作品、資料等を所蔵する美術館など様々です。 気になったテーマの写真展を探して行ってみるのもいいですね。
酒田市出身の土門拳の全作品約70000点を収蔵し、年4回の展示替えを行い、 順次公開している日本最初の写真専門の美術館。 土門拳は最高傑作の「古寺巡礼」をはじめ「室生寺」「筑豊のこどもたち」など日本の美、日本人の心を写しきっている。
写真の誕生から現代に至るまでの国内外のすぐれた写真作品約3万3千点(H28年3月時点)を収蔵している。また昔の幻燈機から現代の映像表現まで、映像の過去・現在・未来にふれる資料など、 写真と映像に関する専門美術館。
東京国立近代美術館フィルムセンターが、2018年4月1日に独立し、6館目の国立美術館となった。 明治期には映画館、昭和初期には日活本社が建っていた場所に、1952年国立近代美術館の映画部門として開設。 国内外の映画フィルムや、ポスター、映写機など映画関連の貴重な資料を所蔵し、所蔵フィルムの上映や映画に関する企画展示を行っている。
横浜が日本における写真発祥の地のひとつであることにちなみ、写真コレクションが充実している。その他、国内外の絵画、彫刻、工芸など多岐にわたる作品を収蔵。明治4年につくられた「西画指南」から平成元年までの美術の教科書のコレクションや、明治期の小林清親や月岡芳年の浮世絵版画のコレクションも。
撮影:笠木 靖之
いま再び、優美な色調、優れた保存性に着目されているプラチナ・プリントの、 古典から現代の作品までの国内外の写真作品や、写真表現に情熱を燃やす若い作家の作品を収集し展示している。
ほぼ半世紀にわたり奈良・大和路の風景、伝統行事、万葉の花、仏像を撮り続けた 奈良の写真家・入江泰吉(1905~1992)の作品を常設展示する写真専門の美術館。 建物は日本の伝統的なものを取り入れながらも現代的な雰囲気。黒川紀章の設計。
植田正治、奈良原一高、森山大道、杉本博司など島根県にゆかりのある写真家が多く、写真に関するコレクションが充実している。
松江の宍道湖畔に建ち水との調和をテーマにした美術館。水を画題とする絵画、日本の版画、国内外の写真、木を素材とした彫刻、島根の美術を重点的に収集、展示。 自然環境と調和した建物は菊竹清訓の設計。また夕日を観賞できるよう3月〜9月は日没後30分まで開館していることも人気のひとつ。
鳥取出身の写真家、植田正治の写真美術館。 山陰の空、地平線、砂丘を背景に、被写体をオブジェのように配置した演出写真など、 斬新で多彩なイメージの作品などを展示している。建物の設計は高松伸。
郷土ゆかりの芸術家と、郷土の歴史を紹介する施設。徳山出身の写真家林忠彦の軌跡を作品やビデオでたどる「林忠彦記念室」があり、「太宰治」を撮影した銀座のバー《ルパン》が再現されている。その他に徳山出身の洋画家や日本画家、徳山ゆかりの美術品の常設展示、詩人のまど・みちおの絵画や詩を展示するコーナー、徳山の歴史、文化を紹介する展示室がある。
我が国で有数のシャガールのコレクションの常設展示をはじめ、高知県ゆかりの作家の作品や国内外の作家の作品を展示。2013年に写真家・石元泰博のプリント・フィルム・関連資料等を所蔵し、「石元泰博フォトセンター」を館内に開設。土佐の民家をイメージした瓦屋根の外観と水をはった中庭が印象的。
写真をテーマにした、
気になるその他の施設
◇ 日本カメラ博物館(東京都)/日本のカメラの発展史を系統的に展示。カメラや写真に関する企画展も開催。
◇ JCIIフォトサロン(東京都)/日本カメラ財団が運営するフォトギャラリーで、さまざまな写真を多角的に展示。
◇ フジフィルムスクエア(東京都)/さまざまなジャンルの写真展を開催するフォトサロンと、写真の文化やカメラの歴史がわかる写真歴史博物館を併設。