江戸、明治期に栄えた旧家が代々受け継いで来た美術品や、殿様からの拝領品を屋敷やその一部で公開している歴史ある旧家と美術館を紹介します。当時の建物や陶磁器、書画等の美術品は文化財に指定されているものも多くあります。
明治後期頃の伝統的日本家屋の母屋と蔵座敷を展示室とした美術館。 古韓国・新羅・高麗・李朝期の陶磁器と工芸品などを展示。 別館にて画家・斎藤真一の「瞽女」「明治吉原細見記」「哀愁のイタリア」などの作品を展示している。
本間家が藩主酒井家のために幕府巡見視の宿舎用に建て、 後に本間家代々の本邸となった書院造り(旗本2000石の格式をもつ)の建物。 木造建築物としては酒田市最古であり、山形県指定文化財になっている。
江戸時代に本間家の別荘として築造された「清遠閣」、昭和43年に建てられた新館、 そして鶴舞園と呼ばれる廻遊式庭園からなる美術館。 本間家に伝わる庄内藩酒井家、米沢藩上杉家など東北諸藩からの拝領品を中心に展示している。
江戸中期から続く北信濃の豪商田中本家。江戸時代の土蔵を展示館として改装。 宴会再現の場、土蔵内部の場、陶磁器、漆器、書画、おもちゃ、衣裳など田中本家代々の生活文化を常設展示。 殿様のお忍びの門や四季を楽しめる日本庭園も美しい。
大町・千国街道で代々塩問屋を営む平林家が明治23年に建築した母屋に、千国街道塩の道に関する資料や古民具等を展示。 また、江戸時代に出来た「塩蔵」には、「にがりだめ」という非常に珍しい仕組みが当時のまま残っている。若一王子神社例祭や流鏑馬を紹介する流鏑馬会館を併設。
奥出雲の元松江藩、鉄師頭取(たたら製鉄師)の絲原家が400年に渡って伝承してきた 文化資料、美術工芸品、民族資料を展示する土蔵造りの記念館。 隣接する絲原家庭園・居宅の一部も公開され、庭園は約360坪あり出雲流の造園として有名。
萩城下御用商人、熊谷家歴代主人が収集してきた美術工芸品や資料を展示する美術館。 雪舟と雪舟流雲谷派、狩野派、浮世絵など、各々を代表する人々の書画屏風類、 萩、楽、仁清、乾山の作品などの茶道具、装飾用品、文書資料など収蔵、展示。