坂本龍馬や宮本武蔵など、歴史上の人物をテーマにしたミュージアムを紹介します。 その人物の愛用した品や、書簡などの歴史資料を所蔵・展示しています。
五千円札の肖像画、樋口一葉の前はこの人。
三本木原開拓に力をそそいだ新渡戸傳をはじめとする先人たちの歴史と、 国際親善に大きな足跡を残した新渡戸稲造博士の業績を、それらの関係資料の調査、収集、保存、展示している。 新渡戸稲造は1984年(昭和59)五千円札の肖像画となっている。
「夢物語」で幕府を批判し捕えられた
長英は、獄中でも執筆していた。
仙台藩家臣の家に生まれ、鎖国の時代に日本の夜明けを感じた蘭方医・高野長英の記念館。 訳書、著書、手紙および遺品など約200点を展示。その中には長英が獄中で書いた「爪書の詩」や 「砲家必読」全11巻等の貴重な資料も所蔵されている。
総朱塗りの八角堂と総金仕上げの最上層、
安土城は天下布武の象徴
織田信長を中心に、戦国時代から江戸時代初期に至る古文書・書画・武具・茶道などの歴史史料(一財 太陽コレクション)を展示する施設として2020年3月開館。戦国武将の書状や刀剣、甲冑、茶道具などの展示の他、安土城天主の五階・六階をほぼ実寸大で復元。館名の「泰巖」は織田信長の戒名の一部からとったものである。
「幻の名城」と言われる安土城は、
わずか3年で焼失してしまった。
1992年スペイン・セビリア万国博覧会の日本館メイン展示に出展された、 豪壮華麗な幻の安土城の天主5・6階部分を安土町が譲り受け新たに復元、展示。 また、館内の200インチの大画面シアターでも安土山に建てられた安土城と家臣の屋敷、城下町がCGで楽しめる。
発明家、陶芸家、起業家・・・
源内さんは博識多才な人だった。
エレキテルの発明で有名な江戸時代の学者、平賀源内の遺品を展示。エレキテルの他、御神酒天神、源内焼、 本草学をおさめた物類品階(ぶつるいひんしつ)、文芸著作などを展示。また杉田玄白と源内の書簡など60数点が展示されている
龍馬はお姉さんに新婚旅行の様子を
手紙で報告していた。
維新の英傑、坂本龍馬の記念館。龍馬の生涯を重要文化財に指定されている書簡や和歌をはじめ、 遺品その他の資料によって紹介。 龍馬の柔軟な発想、世界に目を向けた見識、豊かな人間関係、果敢な行動力を知ることができる。
無敵の剣豪武蔵は、優れた画人でもあった。
剣豪であり、肥後藩主細川忠利に招かれ相談役となった宮本武蔵の、肖像画をはじめ 刀、鍔、書、絵画など歴史資料や古美術品を特別常設展示。 また収蔵品のなかには細川ガラシャ所用の「宝付し刺繍腰巻」もあり、企画展も多彩に展開している。
歴史の流れとともに偉人たちの軌跡を辿れる。
原始・古代から中世、近世、現代までの鹿児島の歴史の流れを展示。 西郷隆盛、大久保利道など歴史上大きな役割を果たした鹿児島出身の人々の紹介や、 絵画、薩摩焼、薩摩刀など美術工芸品を展示。黎明館の敷地は江戸時代の鶴丸城の本丸跡。
歴史上の人物をテーマにした、気になるその他の施設
◇ 真田宝物館(長野県)/松代藩真田家の歴史と、大名道具を紹介する博物館
◇ 龍馬歴史館(高知県)/ろう人形で「勝海舟と運命の出会い・近江屋の惨劇など」坂本龍馬の生涯を再現
◇ 中岡慎太郎館(高知県)/坂本龍馬と共に薩長同盟締結に尽力し、維新の礎を築くも近江屋事件で横死した幕末の志士中岡慎太郎を紹介