国内や海外で製作された人形を所蔵・展示する美術館の紹介です。亨保雛や、御所人形など日本の伝統的な人形や東北地方の郷土玩具のこけし、ヨーロッパで愛されたアンティークドール、現代の人形作家の作品など個性あふれる人形の美術館を紹介します。
昭和20~50年ごろの懐かしの品々が年 間を通して展示され、東北各地の江戸時代の土人形を約500点常設展示。 江戸時代の風俗を表した陶磁器製の俗称「射的人形」や明治時代~昭和初期までの市松人形や、 坐り市松人形、豆市松人形なども展示している。
東北地方特産の郷土玩具であるこけしの中でも、戦前(大正から昭和10年代)の有名こけし工人の古作こけしを中心に所蔵、展示。 この他、世界の蝶の標本や、日本の近・現代の作家の具象画を中心に、20世紀初頭の絵画運動で活躍した フランス人作家や東北にゆかりのある作家、 女流水墨画家・傅益瑶の「奥の細道」シリーズなどを展示。
日本有数の人形産地であるさいたま市岩槻区に、日本初の人形専門公立博物館として、2020年2月22日に開館。人形作りの伝統的な技法の紹介や、日本画家で人形玩具研究家として知られる西澤笛畝の日本人形のコレクションを中心に節句人形、古典人形、創作人形、郷土玩具などを常設展示する他、人形に関する企画展を開催。
100か国以上、1万点以上の人形を収蔵・展示する人形専門の博物館。人形や関連資料類を通じて、世界の民俗・風習・歴史・文化等に触れることができる。アンティーク・ドールや平田郷陽や堀柳女など人間国宝の作家の作品を所蔵する一方、昨今注目を集めるフィギュアやキャラクタートイ、アニメ等の新しい人形文化の視点も取り入れた展覧会も行っている。
100年以上も前に作られた美しいビスクドール(磁器焼き人形)に魅せられ、 ベビーやヨーロッパの貴婦人、凛々しい天草四郎、市松風の和人形たちなど、純粋で、 美しいと思うものをそのまま形にしてきたという、三輪輝子の世界を堪能できる。
豊かな表情の子供たちや、ファンタジックな妖精などの作品で知られる 人形作家・与勇輝の作品を常設展示する美術館。 「ハーブフェスティバル」が開かれる八木崎公園内にありさまざまなハーブや花々も楽しめる。
「いつでも見られる」「体験できる」「写真が撮れる」をキーワードに、 テディベアを常設展示する世界最大規模のテディベア・ミュージアム。 テディベアを主人公にした物語や、アメリカ、イギリス、ドイツなどの貴重なコレクションなど テディベアを堪能できる。
人形芝居で300余年の歴史があり、人形劇のまち飯田としても知られる飯田市に2007年開館した人形専門の美術館。アニメーション作家で人形美術家の川本喜八郎氏から寄贈されたNHK人形劇「三国志」や「平家物語」などの人形を常設展示している。
ビンテージアンティークドールと オートマータをメインに、世界の国々から表情豊かな人形と 機械仕掛け人形を集めた小さなドールミュージアム。常設展示する他、随時企画展も開催している。
ハウステンボスには4つの美術館があり、オランダの宮殿を忠実に再現した「ハウステンボス美術館」、 中国、有田焼、ヨーロッパの陶磁器を展示する「ポルセレインミュージアム」、 ガラス工芸品を展示する「ギヤマンミュージアム」、700体ものテディベアを収蔵する「テディベアキングダム」がある。